世の中の人は 何とも云わばいへ 我が成すことは 我のみぞ知る
世の中の人は 何とも云わばいへ 我が成すことは 我のみぞ知る
よのなかのひとはなんともいわばいへわがなすことはわれのみぞしる
2010年
和紙、墨
書
H138×W71cm
引用:龍馬のことば
『世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことは われのみぞしる』
出典:詠草二和歌
天保6(1835)年11月、龍馬は高知城に郷士坂本八平の次男として生まれる。
14歳より日根野道場で小栗流の剣術などを学ぶ。
十九歳で江戸へ剣術修行に出かけ、北辰一刀流千葉定吉道場に入門。
剣の腕を磨く。この一首は、十代の頃に詠んだものといわれ、
「世間の人はなんとでも言えばいい、自分の成すことは自分だけが知っている」という意。
書に込めた想い:
十代のまだ未熟で経験も少なく、実績もない。
周囲からも認められない、どうしようもない感情のなか、
自分だけは自らの人生を決して諦めはしない、
という未来をみつめる澄み渡る眼と、芽生え始めた小さな自信を書にしました。