紫舟 SISYU

偶然を迎え必然を育む

偶然を迎え必然を育む

ぐうぜんをむかえひつぜんをはぐくむ
2024年
墨、和紙



偶然は人生に迎え入れるもののように思う。
必然は、偶然を育てていくもののように感じる。
何年も何十年も根気よく育む。水をまき、雑草を抜いて手入れをして。
すると最初から出会うことが決まっていたような感覚が訪れる。それもつかの間、また冬のようなつらい時期がくる。諦めず、腐らずにやりすごしては、水をまき、必然を信じて、偶然をまたひとつ育んでいく。人生の醍醐味。

和紙/人間国宝 岩野市兵衛 作