紫舟 SISYU

ぶんと屁のなるほどやってみよ

ぶんと屁のなるほどやってみよ

龍馬のことば
出典:文久三年六月二十九日坂本乙女あて書簡

なんのうきよハ三文五厘よ。ぶんと。へのなる。ほど。やつて見よ。

一八六三(文久三)年の龍馬は、五月には勝の使者として神戸の海軍塾創設のために
福井へ出向くなど、多忙な日々を送っていた。生き方や人生観を語った長文の手紙には、
嫁ぎ先との不和に悩む姉乙女への励ましも含まれている。
世の中はそれほどの値打ちもないのだから、屁が出るほど腹に力を入れて思い切りやってみよ、
と龍馬らしい自由なことばで綴られている。


紫舟「その音が鳴り響き、風圧までも感じられるような書体で書きました。私も下腹に力を入れて書いてみました」