書は、言葉の意味と筆の動きが一つになる表現です。線の強弱、墨の濃淡、余白の呼吸を通して、文字の奥にある感情や気配をかたちにします。
伝統を受け継ぎながら、現代を生きる人の心へ届く書の姿を探っています。
一画は、書かれていない空間までも含めて、ひとつの景色をつくります。余白に逃げず、線の密度と呼吸だけで画面を満たすこと。その緊張と解放のあいだに、言葉になる前の感情を探ります。
墨の濃淡、筆が止まる瞬間、重なり合う運筆。読むための文字から少し離れ、見る人の記憶や身体感覚にひらかれる書を目指しています。
見慣れた文字の輪郭を越え、まだ名前のない世界へ触れるための書です。読めることと見えることの間に揺らぎをつくり、想像の入口をひらきます。
墨のにじみや線の重なりから、現実の向こう側にある気配を立ち上げます。
書の線が紙を離れ、空間のなかに立ち上がるとき、文字は新しい重さと影を持ちはじめます。正面から読むだけでは捉えられない、歩くことで変化する書の姿をつくります。
素材、光、見る人の位置を含めて一つの筆致と考え、書が建築や場所と対話する可能性を探っています。
一つの視点に留まらず、時間や角度の異なる印象を重ねることで、書の形を組み立て直します。文字の意味はほどけ、線、面、余韻が響き合う構成へと変わります。
解体された筆致のなかから、見る人それぞれの読み方や物語が生まれることを大切にしています。
光は、触れられない筆です。明滅や反射、透過する輪郭を通して、書の時間性を空間へ広げます。
昼と夜、近づくことと離れることによって表情を変える作品は、固定された一枚の像ではなく、体験のなかで立ち現れる書です。
文字と絵は、同じ画面で互いに意味を補い合い、ときに越境します。書の勢いと色、形、物語を行き来しながら、見ることと読むことの境目をゆるやかにひらきます。
伝統的な筆墨の感覚を起点に、現代の視覚体験へ届く画面を探ります。
江戸の版画文化が持つ大胆な構図、色彩、遊び心に触れながら、その自由な視点を現代の書画として再構築します。
過去の表現を写すのではなく、時代を越えて人の心へ届く新しい物語を描きます。
医療の場を、治療だけでなく人の心が回復へ向かう環境として捉え直します。色、言葉、光、作品との出会いが、そこにいる人の時間を少しやわらかくできるかを考えます。
患者、家族、医療に携わる人、それぞれが自分らしさを取り戻せる場所へ。アートの力で未来の病院を想像します。
浮世絵の輪郭線や版ずれ、版画の美を手がかりに、生命と身体の気配を抽象的な書画として描きます。
既成の価値観に問いを投げかけ、見る人の想像によって完成する表現を目指しています。
企業や地域、商品が持つ背景と願いを読み取り、その本質を一つの文字や印象へ凝縮します。
書の力をロゴや空間、さまざまな媒体へ展開し、長く愛される固有の表情をつくります。
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