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Gen de Art vol.4
富裕層向けの雑誌にインタビュー掲載
一流の仕事を紹介する雑誌『Gen de Art』に、紫舟のインタビューが掲載。
『Gen de Art』は海外の富裕層に向けて、高品質な記事で美術や食やワインなどの文化を発信。
刺激的なインタビューで、紫舟にとって書とはなにか、じっくり掘りさげる。
カバーに作品を、タイトルには書を提供。
購入窓口
電話番号:03-6822-8518
メール:gendeart.info@tfwsa.or.jp
ご自身の書道の才能には、いつ、どのようにして気づきましたか?
小学生の頃、トップになるためには才能とセンスが必要だと思っていて、自分の才能がどこにあるのか見つけるため、様々なお稽古ごとに挑戦しました。書道は、その一つでした。ですが実際には、そうして才能を自覚して書家の道を選んだというよりも、書家になるのだと気づき、今に至ります。
私にとって書は、ゆるぎない天職です。
それでも毎日、当たり前のように書に必要な高い集中力へ入るのは未だ至難の業で、簡単にはいきません。そのため、何年も食事を節制し、規則正しい生活で節度をもった暮らしをしても、日々同じコンディションで書に向き合う難しさを、身に染みて感じるばかりです。ですから、書道の才能やセンスはありません、努力はしています。制作の日々のなか、紫舟さんは「自由」をどこに感じますか?
自由は「クリエーション=創作」の中にあります。
わたしは、「心の存在」から解放されたときに、自由を感じます。心は、とても複雑で多動で、手に負えない感情、制御しづらい数多の雑念が絡み合い行ったり来たり。ですが、集中のゾーンに入るということは、それらの厄介な心を手放せ、ひとつのことだけに意識が向いた状態になります。そのとき、穏やかさと平安に包まれた真の「自由」を感じることができます。
書家のわたしは、筆を持つと、幼少からの鍛錬もあり、筆先だけに集中できます。高い集中力の中でクリエーションしている時だけは、澄み渡る静寂の中に入り、自由が訪れている気がします。
Gen de Art vol.4
2021.07.21